今回は、ハワイ旅行中、オアフ島のハナウマ湾を初めて訪れる人にお伝えしたい注意点です。
簡単には、「ハナウマ湾で泳ぐ時には、このエリアが危険だから気をつけて」というのが、今回お伝えしたいことです。
具体的にその危険なエリアとは、ハナウマ湾のビーチの中央にあるライフガードの監視塔の前のエリアです。その様子は、次のリンクからGoogleストリートビューで見ることができます。
Googleストリートビューでハナウマ湾のライフガードの監視塔前の様子を見る
ハナウマ湾の監視塔前の海が危険な理由
上のGoogleストリートビューでその様子を見るとわかりますが、ライフガードの監視塔を挟むように、赤いコーンが置かれていますよね。そして、この赤いコーンに挟まれた範囲の延長線に当たる海が危険なエリアなります。
なぜ危険なエリアなのかというと、この赤いコーンに挟まれたエリアの延長線の海は、離岸流(Rip Currents)と呼ばれる、砂浜側から沖に向かって流れる急な海流があるからです。
その証拠に、上のストリートビューで監視塔の近くをよく見ると、赤い旗の下に、何らかの黄色い警告の看板が出ているのがわかりますよね。
ハナウマ湾にあるその看板の様子をより大きく撮影したのが、次の写真です。
この看板を見ると、「WARNING RIP CURRENTS」、つまり「離岸流に注意」と書いてあることがわかるはずです。
また、その注意書きには、「You could be swept out and drawn. IF IN DOUBT, DON’T GO OUT.」ということも書いてあります。「流されて溺れるかもしれない。疑わしい場合は、行くな。」ということですね。
離岸流の怖さと逃げ方が分かる動画
離岸流ですが、その存在を全く知らない人が、初めてその流れに捕まってしまうと、パニックになります。自分の力ではどうしようもない強さの海流で沖に流され、それに恐怖を感じてしまうからです。
そして、離岸流に捕まってパニックになった人がどのような行動をとるかというと、離岸流に逆らうようにして、ビーチに向かって泳ごうとしてしまうんですね。心理的に、一刻も早く陸上について安心したくなるからです。
ところが、一度、離岸流に乗ってしまうと、泳ぎが得意な人であっても、逆らって戻れるようなものでありません。結果、もがき疲れて、溺れてしまうことになります。
というわけで、離岸流に捕まった場合は、離岸流に逆らうのではなく、離岸流の海流のエリアから外れるように、海岸と並行の方向に逃げる必要があります。
次の動画は、ハナウマ湾のものではないのですが、離岸流の様子と捕まった場合の逃げ方がよく分かる動画です。
ハワイ旅行ではビーチに行く機会が多いので、この動画を参考に、離岸流の怖さとその逃げ方を把握しておくのがオススメです。
ハナウマ湾では魚に見とれてリスクが高まる
この離岸流ですが、波が打ち寄せるビーチであれば、基本どこでも発生する可能性があるのです。ただ、ハウウマ湾では、特に気をつける必要があります。
なぜかいうと、ハナウマ湾では、シュノーケリングをする人が多いからです。そのため、シュノーケリングをしながら魚に見とれて夢中になっている間に、気がつかない間に、この離岸流のエリアに紛れ込む危険があるんですね。
加えて。ハナウマ湾は、日によって湾内の波、海流が強いことがあります。そのため、知らず知らずのうちに離岸流以外の原因でも流されることがあります。
結果として、離岸流のエリアに紛れ込むリスクがあります。
このようなリスクがあるため、ハナウマ湾でシュノーケリングをするときには、定期的に陸を確認するようにし、その位置と距離を確認しておくのが良いです。
離岸流に捕まってパニックになった実体験
ちなみに、私が、離岸流に初めて捕まった時は、やはりパニックになりました。その体験をしたのは、ハナウマ湾ではなく、日本の鵠沼海岸でサーフィンをした時だったのですが、本当に恐ろしい経験でした。
その時ですが、プロサーファーのレッスンを受けていて、サーフィンを始める前には、散々「この辺りは離岸流があって危険です。捕まったら、海流に逆らうのではなく、海岸と並行に進んで避けてください。」という説明を聞いていました。
そのように説明を受けていても、実際に離岸流に捕まって見ると、怖いもんなんですね。想像以上に早いスピードで、沖に流されることになるからです。そして、「このままだと漂流する!?」という心理になりパニックになります。
結果、海流に逆らってでも、とにかく陸を目指して進みたくなりました。早く陸に戻りたい心理からそうなることがよくわかりました。
私の場合は、サーフボード上で離岸流に捕まったわけですが、それでも恐怖からパニックになりました。これが、シュノーケル中に体験していたら、もっと恐怖を感じていたことは、間違いありません。
上で「離岸流の逃げ方」の動画をご紹介しましたが、実際に初めて離岸流に捕まって見ると、その逃げ方を頭で知っていても、パニックになる可能性は十分に考えられます。なので、離岸流のあるエリアに「そもそも近づかない」というのが、ベストな安全策です。