今回は、ハワイで生まれて初めてサーフィンをするスノーボード経験者に伝えたい情報です。
お伝えしたいのは、私が実体験から感じた「スノーボードとサーフィンはここが違った」というポイントです。
板に立つのが難しく、波がないと立てない
私は、スノーボードは、普通に滑れる状況で、ハワイで初めてサーフィンを体験しました。サーフィンをやる前は、スノーボードとサーフィンは、見かけの動きが似ていることから、「通ずるものが大きいだろう」と考えていました。
ですが、実際にやってみると、「スノーボードの経験はあまり関係ない」と感じました。
なぜかというと、サーフィンは、スノーボードと違い、そもそも板の上に立つこと自体が不安定だったからです。一方、スノーボードの場合は、少なくとも、平らな地面の上に立つ分には、難しくありません。
もちろん、「板の上に乗って、進行方向に対し横を向いて進む」という点では、共通点はあります。ですが、サーフィンの「板の上に立つこと自体が不安定」という感覚は、スノーボードには、決してないものでした。
そして、サーフィンは、波に板が押されてスピードが出ないと、板の上の立つのが難しいのです。つまり、「波に乗ってなんぼ」なんですね。この点が、斜面があればとりあえず、滑り始められるスノーボードとの大きな違いとわかりました。
滑らないようにするためにワックスを塗る
次にスノーボードとサーフィンで使う道具の違いについてです。スノーボードとサーフィンでは、どちらも板を使いますが、そのメンテナンスの仕方が真逆な点が面白いです。
具体的には、スノーボードは、雪と接する面に、ワックスを塗りますよね。その目的は、板を滑りやすくすること、保護することなどがあります。
一方、サーフィンの場合は、板の上面、つまり、足の裏が接する面にワックスを塗ります。その目的は、板の上に立った時、足の裏が、滑らないようにするためです。
サーフィンは、スノーボードのように板と足が固定されていません。一方、サーフィンの板の上面は、ワックスを塗らないと、ツルツルで滑ります。ので、ワックスを塗って、滑らないようにするわけです。
このように、サーフィンとスノーボードは、ワックスを塗る目的も、塗る位置も真逆になっています。
ちなみに、スノーボードの上面は、このように滑らなくする目的のワックスが塗られます。なので、サーフィンに慣れてない人は、ラッシュガードを着た方が良いです。
なぜなら、ラッシュガードを着ないと、ワックス面と当たる胸が擦りむけて、痛くなってしまうからです。サーフィンでは、波に乗る前に、板の上に寝そべってパドリングという、クロールのような動作をします。初サーフィンの人は、その際に胸が擦り剥けやすいです。
ロングボードは重心移動で方向を変える
最後に。私が初サーフィンを体験したのは、ワイキキのカヌーズという、サーフスポットでした。ここは、ロングボード向きの波で、地元の上手いサーファーでも、ロングボードで楽しんでいる場所です。
つまり、私も、ロングボードでサーフィンデビューをしました。初めて波に乗れ、板の上に立った後、「スノーボードと違うな」と感じたのが、方向の変え方でした。
具体的には、ロングボードの場合、重心移動で方向を変えるのが基本となりました。例えば、「行きたい方向を見ろ」というのが、私がハワイ在住のサーファーから教わった、ロングボードの方向の変え方でした。
一方、スノーボードの場合は、板のエッジを使って、グインと曲がりますよね。もちろん、重心移動で大きくターンはできますが、その場合でも、多少なりともエッジを使って曲がります。
ロングボードで、そのエッジを使う感覚で方向を変えようとすると、波に板が引っかかって、すぐに自分がドボンと海に落ちます。この違いが新鮮でした。
初回は意外と苦戦した
私は、スノーボードの経験者として、サーフィンに挑戦した結果、以上の違いを感じました。そして、スノーボード経験はあまり役立たず、波に乗って板の上に立てるようになるまで、意外と苦戦しました。
ロングボードの場合、早い人であれば、始めたその日に立てるようになる人もいます。ですが、私は、初回は、立てませんでした。その一因として、スノーボードのような体の使い方をしていたことがありました。
初サーフィンをする前は、「スノーボードの経験から、すぐにできるようになるかな?」と考えていたのですが、その期待通りにはなりませんでした。ただ、その分、初めて波に乗れた時の嬉しさは大きかったです。