今回は、ワイキキビーチでサーフィン・デビューする人、つまり、生まれて初めてサーフィンを経験する人に伝えたい注意点です。
で、その趣旨の記事として、以前「ハワイでサーフィンデビューな人へ!ワイキキビーチでサーフィンをする時に気をつけること」という記事を公開しています。
今回は、この記事でお伝えした注意点に加えて、さらに注意してほしいことをご紹介したいわけです。
ワイキキビーチの浅い場所で練習してはならない理由
それでは早速始めましょう。まず、サーフィンが初めての人は、沖の方の深いところに行くのが怖く感じるもんなんですね。陸上から離れるのが単純に怖いですし、足の届かない深さを怖く感じるからです。
加えて、沖の方でやっている「上手そうな人たちに迷惑をかけるのが嫌だな」という心境もあって、より沖の方に行きたくない心境になります。
ですが、ワイキキビーチでサーフィンをする場合は、思い切って沖の方にあるサーフスポットで練習する必要があります。なぜかというと、ワイキキビーチの砂浜から近い浅い場所の海底は、砂浜ではなく、岩礁になっているからです。
しかも、滑らかな岩でなく、ゴツゴツとしてぶつかったら確実に怪我をする感じになっているんですね。なので、浅いところで練習すると、「ドボン」とサーフボードから落ちた時に、その岩礁にぶつかって怪我をするリスクが高くなります。
で、ドボンと落ちて、足をぶつけて怪我するくらいならまだマシなんですね。運が悪いと、波に巻き込まれて、その岩礁に打ち付けられ、大怪我をする可能性もあります。特に夏場のハワイは、太平洋沖にハリケーンがあるときなど、人の背丈を軽く越える大波が打ち寄せることもあるんですね。
そのような波で岩礁に打ち付けられると、本当に大怪我となります。浅いところはこのような危険があるため、ワイキキでサーフィンをする場合は、思い切って沖の方のみんなが波待ちしているスポットで練習する必要があります。
日本の砂浜の海岸で行うサーフスクールでは、全くの初めての人の向けの練習として、砂浜から近い腰ぐらい深さのところで、サーフィンの練習をすることもあります。ですが、ワイキキでは、そのような深さのところは、海底がゴツゴツとした岩礁となっているため、危険でできないというわけです。
なので、繰り返しとなりますが、ワイキキでは、腹をくくって、沖の方のサーフスポットで練習する必要があります。
離岸流の怖さとその対策を知る
次に。サーフィンをする時ですが、離岸流の怖さとその対策を知っておいたほうが良いです。これは、サーフスクールでサーフィンを習う時には、普通は教えてくれる基本です。
離岸流ですが、波が打ちつける海岸であれば、どこでも発生する可能性のある、沖に向かって流れる海流のことです。海岸では、波が陸に向かって押し寄せる流れと交互に、陸から離れる流れとして離岸流があるんですね。
離岸流(=Rip Current)については、英語となりますが次の動画を見ると、その様子、および発生する仕組みについてわかりやすいです。
で、それと知らずに離岸流に乗ってしまうと、かなりの速さで陸から遠ざかることになります。そしてその恐怖からパニックになって、陸に向かってパドリングで戻ろうとしてしまうんですね。
ですが、人間の力では、この離岸流に逆らって、陸地に戻ることは不可能なんですね。なのでもがいても、もがいても陸に戻れない状況となり、ますますパニックになります。
離岸流に乗ってしまった場合の対応方法ですが、陸に向かってパドリングするのではなく、海岸と平行にパドリングする必要があります。そうすると、いずれ離岸流から外れ、沖に流されなくなります。
ただ、実際にこの離岸流を初体験すると、そうと知っていてもやっぱり怖いんですね。なので、パニックになりがちです。なので、もし捕まった時は、まずは、落ち着くことを心がけてください。
また、「自分が海流に流されている」ということに気がつくために、サーフィン中は、陸上にある特定の建物と自分の位置関係を定期的にチェックしておくのが良いです。波を待って沖の方を見ている間に、流されていることがあるんですね。
パーリングの怖さを知る
次に。ワイキキでサーフィンをする時ですが、基本ロングボードですることになります。ワイキキの波は緩やかに割れるため、ロングボード向きのサーフスポットとなっているからです。実際、ワイキキでサーフィンを楽しんでいる地元サーファーは、上級者でもロングボードで楽しんでいます。
そのため、ワイキキでサーフィンデビューをするにあたり、サーフスクールでレッスン用にレンタルする板もロングボードとなるわけです。
で、ロングボードは、ショートボードよりも安定感があるため、波に乗るためのテイクオフをするが比較的簡単です。人によっては、初サーフィンを体験した日に、板の上に立てる人もいます。
そうなると、本当に楽しくて次々と波に乗りたくなるのですが、その前にパーリングの怖さを知っておいた良いです。パーリングとは、波に押された板が海中に沈み込み、その水圧を受けて、ポーンと海上に飛び出す状況を指します。
お風呂の中に空のペットボトルを沈め、手を離すとポーンと水上に飛び出しますよね。それが波に巻き込まれたサーフボードで起こるのがパーリングです。
で、ロングボードの場合、高らかに海上に舞い上がることはないのですが、それでも強い波に巻き込まれると、それなりの高さまでポーンと上がるんですね。それが落ちてきて、自分の体にぶつかる危険があるわけです。
なので、サーフィン中に、波に巻き込まれてわけがわからなくなった時は、「頭上から板が降ってくるかも」という危険があることを知っておくと良いです。波に乗れるようになってつい夢中になった時に、パーリングになりがちなので、ご注意ください。
荷物は最低限にし身軽な格好で行く
最後に。ワイキキでサーフィンをする時ですが、持ち込む荷物は最低限にし身軽な格好で行くべきです。そして財布やパスポート、電子機器などの貴重品は、持ち込まない方が良いんですね。
なぜかというと、ハワイのビーチでは、置き引きも含めて、盗難が多いからです。なので、サーフィン中に使わない荷物を、どこかに預けている間に盗まれるリスクが高いんですね。
なので、本当に最低限の荷物にするべきです。例えば、ワイキキでのサーフィンに慣れた人は、海の近くのホテルに泊まり、板以外の荷物は全く持ち込みません。宿泊先から板だけを持って、裸足でビーチを訪れ、サーフィンをするんですね。
で、サーフィンは裸足ですることになります。なので、ビーチまで何か履物を履いてくると、それを脱いでどこかに預ける必要性が出てきます。ビーチサンダルであっても、盗まれるリスクがないとは言い切れないからです。
そのようなサーフィン中に利用しない荷物の管理が面倒なので、慣れた人は、サーフィン中に使わないものをそもそも持ち込まないわけです。
一方で、初サーフィンの人は、そうも行きませんよね。そもそも海の近くにホテルに泊まっていないことも考えられるからです。またサーフィン後すぐに「タオルで体を拭きたい」とも思うはずです。
つまり初サーフィンの人は、サンダルやタオルなどを持ち込みたくなるのですが、初サーフィンであれば心配ありません。初サーフィンの人は、サーフスクールのレッスンを受けるのが普通だからです。
そして、そのサーフスクールでは、ショップ内で荷物を預かってくれるんですね。なので、履物やタオル程度の荷物を預ける分には問題ありません。
一方、貴重品に関しては、そのようなショップに預けたとしても盗まれないとは限りません。なので、そもそも持ち込まないのがベストです。